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#しつけと教育

オナニーをする5歳の女の子

5歳の女の子のことで悩んでいます。性器をこする癖がどうしてもとれません。初めに見つけたのは4歳を過ぎる頃で、机の角に寄りかかるようにして、顔を赤くしていました。見つける度にきつく叱ってきましたが、一年もたつのにどうしてもとれません。

家で遊んでいて、ちょっと静かだと思って行ってみると、この癖に熱中しています。最近は何でもなくても、親の目を避けているように思えて、心配でなりません。


幼児のオナニーはそれほど珍しいことではありません。大人の方でひどくびっくりして、性的異常があるのではとか、ちゃんとした大人になれないのではと相談に来られますが、ご心配は無用です。対応の仕方でいつか消えてしまうクセのひとつに過ぎません。

オナニーをする子ですが、お友だちとよく遊んだり、外遊びが大好きな子どもには,まずみられません。いつも何か退屈で、時間を持て余している子が、ひょっとしたはずみで性器に触れ、一種の快感のようなものを体験してしまったことからでしょう。他に熱中する遊びがないので、お子さんはこの新しい遊びに熱中してしいるのかもしれません。おそらくどの子も一度か二度は、こうした体験を持っているのかもしれませんが、でも、オナニーよりももっと生き生きした時間の楽しみがあるので、その感覚もその場限りで終わってしまって、あとで繰り返すこともないのでしょう。

ですから、お子さんを叱ってはいけません。叱ってはかわいそうです。自分がいけないことをしているらしいという罪悪感も出てくるかもしれません。その場を見つけても、決して怖い顔をせず、それとなく、遊びやお手伝い、お買い物などに誘ってあげてください。お子さんの毎日が、これに代る楽しいこと一杯でそのクセを手離してしまえるように。

深谷和子(東京学芸大学:名)