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#しつけと教育

お金を盗んだとクラスで疑われています

2年生の息子がクラスの友だちからお金を盗ったと言われて、親として死ぬほど恥ずかしく、途方に暮れています。この3か月ほど、息子のクラスでちょっとしたお金を集める日に起こっています。もう何回ものようです。少ない時は100円位、多い時は500円位なのですが、息子が盗ったにちがいないとうわさが広がっているようです。息子は絶対違うと言ってますし、私もそれを信じています。担任の先生にお話ししても、あまりはっきりしたことは言われません。いっそ転校してしまおうかと思っています。(小2の息子の母親)


金銭がらみのトラブルには誰もが神経質になりますね。お金を盗んだと疑われた息子さんは、ふだんから気持ちの優しいお子さんで、いわば濡れ衣を着せられたのだと思います。転校すれば問題が解決するどころか、いわば息子さんの非を認めることになってしまうでしょう。でもこれは、クラスの子どもたちの問題というよりも、担任の学級経営のあり方に問題があると思います。だからこそ、息子さんの言葉を信じているお母さんの気持ちが、渦中にある息子さんを支えることになるのだと思います。

「お金を大事に扱える人間になってほしい」「問題に向き合って成長してほしい」と願っていることを伝えるためにも、次のことを学校側に要望として出されたらいかがでしょうか。

こうした出来事が万一起こったら、児童の聞き取りを丁寧に行ってほしいこと。それ以前に、集金日のお金の扱いについては、集金袋は担任の先生が教室に来るまでランドセルから出さず、直接手渡しをするルールを今一度確認して欲しいこと。

学校は楽しいところ、安心して過ごせるところだと、だれもが思っていると思います。それは唯一、相互に学び成長し合える集団の場だからです。でもこうしたトラブルはときに起こります。そのための学級経営こそが、担任の責務ではないでしょうか。担任の先生には、もう一踏ん張りしていただけたらと思います。

佐々木教子(東京都北区立浮間小学校教諭・こども支援士)