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#しつけと教育

先生の言葉づかいを真似するので困っています

子どもの担任の先生は、若くて元気のいい先生ですが、言葉遣いが悪いのです。「----じゃねぇか」とか「ばか野郎」とか感情的な言葉遣いが目立ち、子どもが家でマネするようになりました。友だちの名前も呼び捨てにするのです。先生にお話ししようと思うのですが、目を付けられそうで言い出せません。このまま黙っていたほうがいいでしょうか。(小3男子の母親)


若くて元気のいい担任の先生。きっと子どもたちの憧れの存在なのでしょう。その先生をみんなが大好きで、人気スターの言葉遣いを真似てみる。何ともほほえましい情景に思えます。

でも、今までそんな言葉を使ったことのないお子さんが、突然「ばか野郎」とか「じゃねか」などと言い出したら、ましてその言葉が、わが子の担任から出ている言葉だとしたら、お家の方はほんとに驚くでしょう。そのことば遣いが身に付いてしまったらどうしようと。ことば使いはその人の品格を示すものですから。でも、担任にご相談する前に、お子さんとこんな話をしてごらんになってはどうでしょうか。

「この頃あなたは、ママがびっくりするような言葉を使うわね」

「ばかやろうとか、じゃねえかと言われると、ママは心がざわざわするのよ」

言葉は、身に付ける服のようなもの。相手を元気にもさせるし、相手を不愉快にもさせる。今しばらくはともかく、ちゃんとしたことば遣いのできる人になってほしいとお思いでしょうね。

でも担任の先生も、「ばか野郎」や「・・・じゃねえか」が飛び交うクラスになってほしいと願っているわけではないでしょう。子どもたちとの距離を縮めたくて、わざとお使いになっているのかも知れません。

そこはやんわりと「うちの子が先生に憧れて“馬鹿野郎”とか“・・じゃねえか”と家でも言うようになったんですが、どうしたものでしょう?母親として悩んでいます」と率直なお手紙を書かれたらどうでしょう。

川崎佳子(元小学校教師・こども支援士)