ぼくのせいで、リレーに負けました

運動会で、リレーに頑張ったのに、途中で転んでしまいました。１位だったのに、僕のせいで、ビリになりました。みんなに「お前のせいだ！」だって言われるし、グループ分けでは「入るな」と言われて、学校へ行くのがイヤです。（小６男子）

小学校の最後の運動会。最高の思い出を作ろうと、みんなで一生けん命にがんばってきたのにね。リレーはとっても盛り上がる種目だかから、「このまま行けば１位だ！」とみんな期待したし、あなたも気持ちをハイにして、むちゅうで走ったことでしょう。でも、転んで最下位になってしまった。その落差がとても大きくて、友だちに責められることになってしまった。つらいですね。

でも、「ぼくのせいで、リレーに負けました」と言ってるあなたは、人のせいにしたり、言い訳をしたりしていない。現実をきちんと受け入れることのできる、いさぎよさと責任感をもった男の子。これはあなたのすてきなところで、私はいいと思うけど。

直後の今は、つらい言葉を言われて、学校がイヤになってしまったかもしれない。でも、６年生の思い出作りは、これからまだまだできますよね。起こってしまったことは、忘れるに限ります。

これからできることに１つ１つ取り組んでみたらどうかな。あなたの今のつらい気持ちを察してくれている子が、きっとクラスにいることでしょう。そして、「あいつ、がんばってるな」と気づいてくれる子も出てくるはず。

家族や先生、そうした友だちが、あなたにはついてますよ。

顔を上げてまわりを見てごらん。

明日はきっと、いい日になるよ！

吉田佳代（つくば市立東小学校教諭）