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#キッズ&ヤング

祖母の差別用語で傷ついています

私は中学1年生で、私立の女子一貫校の生徒です。私のおばあちゃんは、やさしくていい人なのですが、私に「あなたは女の子なのだから、自分が食べたものは洗ってね」と言います。私には大学生、高校生の兄がいますが、兄には、そのようなことばは言いません。何かにつけて、「あなたは女の子なのだから」という言い方が、すごくいやです。もうその言い方はやめてほしいのですが、おばあちゃんに、何と言ったらいいでしょうか。おばあちゃんは、私たちの家族とは電車で20分のところに住んでいるのです。母が病気で入院中なので、手伝いに来てくれていて、かんしゃ(感謝)していますが、ケンカはしたくありません。おばあちゃんといい関係でやっていきたいです。何かいい方法がありますか。(中1:かおり)


入院中のお母さんのかわりにお手伝いに来てくれるおばあちゃんに、とても感謝(かんしゃ)しているかおりちゃん。「ありがとう」の気持ちを伝えることをまず言って、その次に自分の気持ちを話してみることがいいと思います。

おばあちゃんは、若い時代に「性別・役割分担」(男らしさ、女らしさのしつけ)があった人なので、あなたのしょうらいを思って、言われている面もあるのでしょう。おばあちゃんが育ってきた時代は、「女性は家事、男性は仕事」と男女の役割が分かれていた時代でしたから。

「今は学校や家庭でも、女の子も男の子も差別(さべつ)しないで、同じなの」と話してみてはいかがでしょうか。

もう1つの言い方は「あなたは女の子なのだから」と「何でいつもそう言うの?」とおばあちゃんの気持ちをていねいに聞いてみること。その上で自分の考えを話すのもいいと思います。おばあちゃんは、大好きなあなたのいうことを、きっと分かってくださると思います。

たとえば「今の時代は、家事を家族みんなで分担する時代なのよ。だからお兄ちゃんにも家事を頼んでね」「お兄ちゃんにも話しておくわ。しょうらいお兄ちゃんが、けっこんしてから困らないために必要だと思うから・・・」「今は夫も妻も同じように外で働く時代だから、男の人(旦那さん)は、家で女の人(奥さん)よりも、家事ができないとやっていけない時代だと、先生が言われるの。だから、男の子も女の子も家庭科を勉強しているし、クラスの男の子は、女の子より家庭科の時間が好きな子もたくさんいるのよ」「これからは私も家でもっとお手伝いします。だから、『あなたは女の子なのだから』って言わないでほしいの。これからは、うちでも家族みんなでやるようにするからね・・・」と。

でも、おばあちゃんとケンカはしたくない、という気持ちはとても大切。

お兄ちゃんたちにも協力(きょうりょく)してもらって、行動(こうどう)でおばあちゃんに分かってもらえるようにがんばるのはどうかしら。そうすれば「あなたは女の子なのだから」と言わなくなるし、あなたとおばあちゃんだけでなく、お兄ちゃんたちやお父さんも、今まで以上におばあちゃんを大好きな「なかよしの家族」になっていくと思うの。

熊澤幸子(昭和女子大学;名)