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#キッズ&ヤング

お化粧はまだ早いと親に怒られました

ファンデーションと口紅を友だちと買って、家でためしていたら、お母さんに見つかって「何してるの、そんなもの買って!お化粧なんてまだ早い」と取り上げられました。「クラスでも、お化粧してる子もいるし、今はそういう時代なんだよ」と言っても、ぜんぜん分かってくれません。(高1:みずほ)


うーん、なるほど。お化粧やおしゃれに関しては、言葉づかい同様に、ジェネレーションギャップが大きいかもしれないね。お母さんが高校のころは、お化粧はおろか、厳しい学校だと髪型も三つ編み、「おかっぱ」などと決められていたの。口紅なんてもってのほか。無色のリップでさえ、口元が光っ

てみっともないといわれていたのよ。信じられないでしょ?

最近はどこを歩いていても、若い子たちは、価格は高くないけど、カッコいい、かわいいファッションを楽しんでいるよね。ファストファッションというのかな。多くの人に馴染みのあるユニクロやGUなどは、着こなしの本まで出ていて、その本の通りにすると、洋服の枚数が少なくても個性的で素敵になれるらしいの。先日、クラスの生徒がこの服にはこのリップの色と、このアイブロウの色などと楽しそうに話していたわ。マツキヨだと、リップとアイブロウで千円もしないそう。昔はブランドものが、高くてもはやっていたこともあったのにね。

この2,30年の間に、あらゆるものの考え方や価値観が変わってきて、お母さん世代もその速さに戸惑っているかもしれない。「温故知新」という言葉を知ってる?最近では国語の辞書も電子辞書でささっと調べられるから便利よね。この変わってゆく毎日の中で、新しいことにも挑戦しながら、昔から大切にされてきたものにも目を向けること。これ、すごく好きなコトバだなー。

大人の私は、今、最先端の技術を駆使して仕事をしながら、高校生の頃に、髪を振り乱して、たまには顔を洗うのを忘れるぐらい毎日に必死だった頃を、懐かしいなーと思い出すことがよくあるの。

みずほちゃん、お母さんともっと話をしてみたらどうかな。お母さんも今の時代の変化と、自分が高校生だった頃の気持ちに気づくかもしれないよ。応援してるね。

由田のばら(東京成徳高校教諭・こども支援士)