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#キッズ&ヤング

いつもぼくたちだけが怒られます

ぼくはきのう、ひろし君と2人で、風船をふくらませて、顔に風をかけて遊んでいました。近くにいたひとみちゃんから、急に目パンチをされました。ひとみちゃんは泣きながら先生のところにかけていって、ぼくたちは先生から怒られました。どうして、いつもいつも、ぼくたちだけが怒られるのか。どうしてなの。(小3:おさむ)


おさむさん、こんにちは。

ひとみちゃんから、急に目パンチをされて、びっくりしたね。目は大丈夫でしたか?その上、先生に怒られてしまったのですね。自分たちも痛い思いをしたのに、どうして自分たちだけが怒られるのかわからないと、いやな気持ちになったでしょう。先生に正直な気持ちを話してみてはどうかな。

その前に、なぜひとみちゃんが急に目パンチをしたのか、考えてみましょうか。

おさむさんが顔に風をかけて遊んでいた時に、ひとみちゃんの顔にも、風がかかっていたんじゃないかな。パンチされるのと同じように、顔に急に風をかけられたら、びっくりするかもしれないね。

私も子どものころ、風船をふくらませて、顔に風をかけて遊んだことがあるの。風が顔に勢いよくかかって、楽しかったなぁ!でも、みんなが楽しいと思うかは、わかりません。それにね、何回もくり返し風船をふくらませていたら、風船の中にツバがたまって、風といっしょに顔にかかってしまって、いやな気持ちになった事があるの。ひとみちゃんの顔にも、ツバがかかってたかもしれないね。

でも、いくら考えてもひとみちゃんの気持ちは、ひとみちゃんにしかわかりません。なぜパンチをしたか、ひとみちゃんに「なんで怒ったの?」「何か嫌なことをしちゃった?」と聞いてみてはどうかな?おさむくんが悪いことをしたなと思ったら、「ごめんなさい」と言うと、仲直りができると思うけど。

おさむ君にひとみちゃんの気持ちがわからなかったように、おさむ君の気持ちも、言葉にしないとわかってもらえないことがあります。先生もきちんと話をすれば、わかってくれると思います。「わざとではなかったけれど、ひとみさんにいやな思いをさせてしまったことは、いけなかった。でも、急に目にパンチをされて、ぼくも痛かったし、いやな気持ちになったんだ。ひとみさんの話だけでなく、僕の話も聞いてね」って、話をしてみたらどうかな。先生も、「悪かったね、ごめんね」って言ってくれると思うよ。

和田 奈々子(こども支援士)