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#キッズ&ヤング

「目を二重にしよう」という宣伝を見ました

この間、電車の吊り広告でこんな宣伝を見ました。

「高校生活はたった3年間しかないから、そのちょっとの間、可愛い自分でいたいなら、目を二重にしよう」

費用は4万円ぐらいかかります。

私は一重です。二重に憧れますが、そんなお金はありません。この宣伝は、二重が可愛くて、そうでないのは可愛くないと言っていますよね。それに、高校生活をなんだと思っているのか、こんな宣伝をしている大人に反発したいです。(高1:りな)


二重まぶたの整形手術を促す広告を見て、反発したい気持ちになったのですね。反発したくなる気持ちはわかります。そもそも「広告・宣伝」とは商品(サービス)を売るためのもので、「広告」は「商品・サービスを多くの人に知ってもらう活動」で、「宣伝」は「商品・サービスの長所(価値)を知らせ、購買意欲を高めるもの」です。見た人が「買いたくなるようにする」ためのことです。ですから、消費者としては内容をよく考えて判断することが大切ですよね。そう考えると「二重じゃなければ高校生活は楽しくないのか」「可愛い自分は見た目なのか」という疑問が生まれます。楽しい高校生活は一重でも(二重でも)送ることができます。外見だけでなく、思いやりのある内面や生き生きと活動する姿もその人の魅力です。大人の宣伝文句に惑わされずに、自分なりの楽しい高校生活を目指してください。応援していますよ。ちなみに私も「一重まぶた」です。

土田 雄一(敬愛大学教授)