#しつけと教育
ずぼらでグズな3兄弟に悩んでいます
小学校3年、4年、6年の男の子の母親です。朝にぐずぐずして学校へ行く支度が出来ず、困っています。保育園へ行きはじめてから、今日までずっとです。3人でふざけ合ったり、ケンカしたり、マンガの本を見たりで、一向に支度が進みません。集団登校の仲間を待たせているのではと、ハラハラしてノイローゼになりそうです。性格的にもずぼらで、そのくせどこか神経質で、外ではおとなしく自主性がありません。こちらが云えば「そんなに言うなら、わざとゆっくりしてやるから」と怒鳴り返すありさまです。
メールを拝見すると、お子さんたちは、朝、家を出るまでの短い時間をお互いに楽しんでおいでのご様子。3人とも内気ということですから、これから学校へ行くのにどこかブルーな気持ちもあって、家を出るのにはずみをつけているのかもしれませんね。
でも、ぐずに見える子も、心の中では「この位のんびりしていても、大丈夫」と計算していて、そばでハラハラするほどのことではないかもしれません。お子さんたちにしれみれば、「ちゃんと、ぎりぎり家を出る時間を計算してるのに、いちいちうるさいなぁ」「もっとお母さんの顔が怖くなってから出かければいいや」というお気持かもしれません。
朝食をもっと遅くして、手早く支度しなければ間に合わないように追い込んでしまう。そして、「集団登校の時間に遅刻しようとどうしようと、後は君たちの勝手」と、3人のじゃれ合いにまかせる。そのうちお兄ちゃんが、「もう行こう」と言い出すかもしれないし、何度か遅刻して友だちにぶうぶう言われたり、先生に叱られるのも、ちょっぴり「いい薬」になるかもしれません。もう一つ、お母さんがふだんから万事あれこれ言い過ぎて、親の圧力がかかり過ぎ、お子さんにそのほかの部分でも自主性が育っていないのかもしれないですね。
でも、お子さんたちとお母さんの毎朝のバトルの様子は楽しそうで、ちょっぴりほほえましくも思えます。
深谷和子(東京学芸大学::名)