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#キッズ&ヤング

お母さんがお話し聞いてくれない

ぼく、おかあさんにいっぱいお話ししたいことがあるんだ。だからいつも、「おかあさん、あのね」って、お話ししようと思うと、「あとでね」「いまお食事中だから、早く食べちゃいなさい」「お客さまとおはなししているから、待ってなさいって、いあれちゃうんだ。つまんない〜。いつお話ししたらいいのかなぁ?(5歳:ひろし)


そうね、おかあさんにお話したいこと、いっぱい、いっぱいあるよね。だいすきなおかあさんに、園(えん)での楽しかったこと、お友だちとけんかして悲しかったこと、いっぱいお話し聞いてほしいよね。

おかあさんのほうでも、ひろし君のお話し、いっぱい聞きたいなって思ってるのよ。

でもおかあさんにもご用がたくさんあって、大変。つい「あとでね」って言ったり、弟とや妹たちの話を先に聞いたり。「じゅんばんに、お話ししようね」なんて、言ってしまうのね。

お兄ちゃんやお姉ちゃんになると、待つことができるようになるのがエライこと。

だから時々「いまお話してもいい?」って、おかあさんに聞いてみたら?おかあさんも、ひろし君がお話したがっているのに、気がつくんじゃないかな。

おかあさんもひろし君も、いちばん楽しい「園からの帰り道」や、「お風呂に入っているとき」や「おやすみなさい」の時、「ねえ、おかあさん、あのね」と、いっぱいお話ししてみましょうね。

おかあさんもうれしいと思うの。

斎藤二三子(幼児教育家)