巨人が負けるとお父さんの機嫌が悪くなります

ぼくのお父さんは、巨人の大フアンです。試合のある日は、お仕事から帰ってくると、すぐテレビの前にすわって夢中です。でも、巨人が負けちゃうと、ぼくと遊んでくれないし、ちょっとのことでどなったり、きげんがわるくなります。ぼくからみても、子どもみたいです。どうしたらいいですか。　（小4：けんご）

すてきなお父さんだね。少年の頃の心を忘れないお父さん。

でも、お父さんとたくさん遊びたいのに、テレビに夢中になってしまわれるとさみしいね。おまけに、巨人が負けると、機嫌（きげん）がわるくなるなんて、本当に子どもみたいだね。でも、巨人が勝ったときや試合が無い日は、きっとたくさん遊んでくれる、やさしいお父さんなのでしょう。

私にも二人の子どもがいます。遊んでほしいと言われても、疲れ（つかれ）ていたり、家で仕事の続きをしないといけなかったりした時には、遊んであげられなかったことを思い出します。子どもが大きくなった今、あの頃もっといっしょに遊んであげていればよかったって思います。

でも、自分の気持ちを言わないで、がまんしたり、あなたが悪くないのにどなられたりするのはつらいよね。お父さんのきげんが悪い時はむずかしいかもしれないけど、そうでないときに、あなたの気持ちや願いをお父さんに話してみたらどうだろう。あなたの気持ちを伝えたら、わかってくれるんじゃないかな。もし自分で言うのがむずかしかったら、お母さんに相談して、一緒（いっしょ）に話してもらってもいいよね。

大好きなお父さんなのだから、あなたの気持ちをきっとわかってくれると思いますよ。

鈴木　聡（東京学芸大学教授・こども支援士）