#キッズ&ヤング
花屋になりたいと言って友だちにバカにされている男の子
しょうらい花屋さんになりたいと言ったら、男らしくないと、みんなからバカにされました。どうしたらいいですか。(小5:りょう)
小学5年生で将来のことを考えられるって、すてきだね。なりたいものがあると、そのために頑張れる力が出てくるから、素晴らしいことだと思うよ。でも、なりたいものがお花屋さんで、「男のくせにお花屋さん?」ということで、みんなからバカにされているんだね。どうしよう?悩んでしまうのも無理はないよね。
君は知っているかな?お花でも料理でも洋服を作ることでも、世界的に注目されて、素晴らしいと言われている人たちの中に、男の人がたくさんいることを。むしろ一つのことを極めて(きわめて)表現することが得意なのは、男の人だったりするよ。
昔は「男らしさ」や「女らしさ」という言葉があって、それに当てはめてものごとを考える日本人が多かったけど、今は「多様性(たようせい)の時代」といって、いろんな人がいろんなことを考えながら生活していくことを、お互いに認め合いましょう、という世の中になって来ています。
だから君も、自分が考えていることに自信をもって進んでいって大丈夫。家族や仲の心ある友だちは、きっと応援してくれるはず。今はバカにしちゃう友だちも、なりたいものが見つかったり、自分を応援してくれる人が増えたりして、相手も自分も大切、と思えるようになると、きっと「いいね」って応援(おうえん)してくれるようになると思うよ。
私の近所のお花屋さんは、息子さんがいつも車で市場に花を仕入れに行って、お店にはたくさんのきれいな花が並んでいるよ。私も時々買いに行くけど、いつも季節に合わせて花を選んでくれて、嬉しい気持ちになります。
花には人の心を和ませる(なごませる)不思議な魅力(みりょく)があるね。
君がなりたい自分になれるように、私も応援しているよ。
塚本文子(東京都北区特別支援巡回相談心理士)