計算がはやくできなくて悲しいです

３年のとき、わり算をならったのですが、今でも早くできないし、ゆっくりやるとできるのですが、でもまちがえることもあります。友だちは算数のじゅくに行ってます。私も行った方がいいですか。（小４：くるみ）

くるみちゃんは、今の自分の[わり算の力をつかんでいますね。まず、そこがくるみちゃんのいいところ。

ときどきまちがえることがあるようだけど、ゆっくりやるとできるのね。それは、わり算の計算のしかたは分かっているということ。でも、計算は、はやく正しくできたほうがいいから、悲しくなるし、なやんでしまいますね。

どうしてくるみちゃんがはやく計算できないのかを、まず考えてみましょう。

もしかしたら、まだかけ算九九の中に、苦手な「だん」があるのかな。そうだと、商を立てるのに時間がかかったり、何回もかけざんをしているうちにまちがえたりしてしまいます。それとも、引き算のひっ算が少し苦手なのかな。ひき算だって何回もしなければなりませんよね。わり算って、じつは、かけ算やひき算をはやく正しくやる力が必要なのよね。

自分の苦手なことが分かったら、そこをたくさん練習してみましょう。少し前の学年の内容（ないよう）にもどって、今、くるみちゃんにちょっとたりない力をつけることで、わり算も、だんだんはやくできるようになってきますよ。

じゅくに行くかどうかは、そのあとで考えてもいいと思いますよ。

吉田佳代（つくば市立東小学校教諭・こども支援士）