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#キッズ&ヤング

プールが怖い男の子

「いやだなぁ、もうすぐプールが始まること。今年はプールにもぐれって言われそうな気がする。こわいなぁ」(小2:じゅん)


じゅんくんはプールがこわいんだね。水の中にもぐると、息(いき)を吸う(すう)ことができないし、ゴーグルをしていてもよく見えないし、不安になるよね。気もちがよくわかります。私も最初に大きなプールに入ったときは、とても不安でした。でも、大きく息を吸って、鼻(はな)をつまんで、思い切って水の中にもぐってみたら、意外(いがい)とこわくなかったよ。

なかなかゆう気が出ないときは、「もぐらなくてもいいや」と思えばいいのです。

もぐらなくてもプールは楽しめるよ。すごく暑い日は、水は冷たくて気持ちがいいよね。浮き輪をつけてプールに入ったときは、どう?ふわふわ浮いて楽しいよね。水の中でかけっこすると、校庭で走るよりも思ったように走れず、おもしろいよね。水の中でジャンプすると、いつもよりももっと高くジャンプできるって、知ってたかな?

水になれてくると、プールはこわい世界から楽しい世界に一気にかわるんだ。そうなれば、水に顔を付けてみようかな、少しもぐってみたいな、という気持ちに自然になるかもしれないね。そのうち、浮き輪なしでも浮けるようになるんだよ。

もし、もぐれるようになったら、友だちと水中でじゃんけんやにらめっこしてみてごらん。とっても面白いよ。学校のプールの時間は、先生方が安全に水と仲良くなる方法を教えてくれるはず。けっして「もぐれ」なんて言われないから大丈夫。じゅんくんが水と仲良くなれると、きっとおもしろい世界が待っているよ!

鈴木 聡 (東京学芸大学教授・こども支援士)