#キッズ&ヤング
「自分のいいところ」が見つかりません
学校の宿題で、「自分のいいところを見つけて書いてこよう」というのが出ました。ぼくは友だちのゆみちゃんが消しゴムや鉛筆を貸したりしてくれる優しいところや、けんたくんが走るのがクラスで一番速いことや、まなみちゃんが給食をいつもきれいに残さず食べるところなど、いいところを見つけられるのに、自分にはいいところがあるのかよくわかりません。どうしたらいいでしょうか? (小2:しょうご)
学校で「自分のいいところを見つけよう」という宿題が出たんだね。「いいところを見つける」って簡単なようでむずかしいよね。しょうごくんの困って(こまって)しまう気持ち、わかるなあ。でもしょうごくんは、友だちのいいところをいっぱい見つけられる子なんだね。ゆみちゃんや、けんたくんや、まなみちゃんのいいところを、よくわかっているなあって思いました。それってとてもステキで素晴(すば)らしいことだと思うよ。友だちのことをよく見ていて、いいところを見つけてあげられる、それがしょうごくんの「いいところ」なんじゃないかな。
しょうごくんも友だちや先生から、「○○がいいね」とか「○○がじょうずだね」って言われたことはありませんか?おうちのお父さんやお母さんからでもいいけど。そう言われたことがことがあったら、それも「いいところ」のひとつかもしれないね。
先生は「自分のいいところ」を見つけることによって、誰(だれ)にでもいいところが必ず(かならず)あって、それが、自分が自信をもって、勉強したり友だちとつきあったりしていくことの力になるんだよ、ということを、子どもたちに気づかせたかったのかもしれないね。まわりの人たちが言ってくれることや、自分の得意(とくい)なことを知っていることが、自分の気持ちを安心させてくれたりもするよ。
たくさんじゃなくてもいいから、しょうごくんの好きなことや得意なことを思い出してみてください。
塚本文子(東京都特別支援巡回相談心理士・こども支援士)