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#キッズ&ヤング

おばあちゃんといっしょにねたいのに

ぼくは小学生になってから、いつもじぶんのへやで、一人でねています。前は、おばあちゃんといっしょのへやでねていました。おばあちゃんは、ねる前に本をよんでくれたり、おなかをさすってくれたり、トイレについていってくれたり、やさしいです。ほんとは今でもおばあちゃんといっしょにねたいのに、お母さんはダメっていいます。どうしたらいいですか。(小1:ひろゆき)


とってもやさしいおばあちゃんなんだね、ひろゆきくんのおばあちゃんは。ひろゆきくんの話をきいていたら、私にもそんなおばあちゃんがいたらよかったなぁと思ったわ。

でもこの先もずっとおばあちゃんとねていたら、ひろゆきくんは、いつまでもおとなになれないかもしれない。ひろゆきくんは今1年生だけど、このさき2年生、3年生、そして中学生、高校生、大学生にもなっていくのよ。いつまでも、おばあちゃんにおなかをさすってもらって、トイレについていってもらったりしたらおかしいよね。どの子も「大人になる」ために、「えぃ!」ってふんばらなきゃならない時があるの。おかあさんは、1年生になった今がその時だと思って「一人でねなさい」っていわれたのだと思うの。でも、ひろゆきくんには、まだこころのじゅんびができていなかったのね。

おかあさんにおねがいして、もうちょっとだけ、おばあちゃんといっしょの部屋 (へや)でねる。おたんじょう日が来たら、その日から一人でねるようにしたら どうかな。 子どもはだれでも、1日1日と大きくなっていくから、ひろゆきくんも7さいのお誕生日(おたんじょうび)には、きっと一人でねられるようになっているよ。それまでこころのじゅんびをしようね。ハッピーバースデー!7さいのひろゆきくん。

深谷和子(東京学芸大学名誉教授、こども支援士)