#キッズ&ヤング
テレビに出る人になりたいです
私は、声がいいと友だちから言われます。歌はあまり上手ではありませんが、国語の本を読むのはとくいです。声も大きいです。この間、先生に文集に出す文を書きなさいと言われました。友だちはいろいろ書いたようです。私はテレビに出る人になりたいと書きましたら、先生に、「もうちょっと具体的(ぐたいてき)に書けないかな」と言われて、困ってしまいました。顔はあまりかわいい方じゃありません。お母さんに言いましたら、「これからは、とくちょうのある仕事をしていった方がいいよ。自分で見つけなさい」と言われてしまいました。どんな仕事が向いているでしょうか。(小6:さやか)
声がいいと、お友だちから言われるさやかさん!うれしいですね。テレビに出る仕事がしたいとは、そのすてきな声を生かした仕事を考えているのでしょうか。
「テレビに出て声を使う仕事」だと、例えば、ドラマに出る俳優(はいゆう)さんや、歌やダンスなどを届けるアーティスト、番組の進行をしたり、情報(じょうほう)を正確にお伝えしたりするアナウンサー、いろんな場面で活躍(かつやく)しているお笑い芸人さんや、それぞれ独自(どくじ)の才能を持つタレントさん。あとは、アニメや映画の声を担当する声優(せいゆう)さん、ナレーターや実況者(じっきょうしゃ)などの仕事もありそうです。どうですか?どれかやってみたい仕事はありましたか?
今は、テレビだけではなくて、インターネットでも色々な番組が作られ、配信(はいしん)されるようになりましたので、こうした「声を使う仕事」をする人の数も、以前より増えました。そういえば、今、小学生に人気のユーチューバーやゲーム実況者(じっきょうしゃ)といった仕事は、昔はなかったんですよ。どちらもインターネットを使って「こんなことやってみたい」と誰かが考えて、つくり出した仕事です。
そうした仕事で有名になって、テレビに出ている人たちもいますよね。だから、さやかさんがこれから「こんなことしてみたいな」「こういう人になりたいな」と思ったら、何にだってチャレンジしてみるといいですね。自分がやりたいことを頑張(がんば)っていたら、それがテレビに出るお仕事につながっていくかもしれませんものね。
今、テレビで活躍(かつやく)している人たちだって、昔はさやかさんと同じ子どもでした。みんな、時間をかけて自分の才能(さいのう)を伸ばしてきたのです。さやかさんはまだ小学生。仕事につくまでにはまだまだ時間がありますね。歌だって、ダンスだって、演技(えんぎ)だって、お話だって、これから何年もかけて練習したら、きっととても上手になります。
だから、「向いているかどうか」ではなくて「やりたいかどうか」で考えて大丈夫ですよ。
やりたい仕事が見つかったら、その仕事のことを調べてみましょう。今は図書館にも色々な仕事のことを書いた本がありますよね。インターネットでも検索(けんさく)できます。そしたら、これからどんな練習をしていったらいいかもわかるし、文集の作文も具体的(ぐたいてき)に書けると思いますよ。
清 文枝(テレビ朝日アスク講師・こども支援士)