#キッズ&ヤング
ツバメの巣がカラスにやられてかなしいです
学校の玄関にツバメが巣を作ったので、毎朝みんなで楽しみに見ていました。卵をうんで、親鳥が温めていました。でも、カラスが来たらしく、巣はめちゃめちゃになって落ちていました。悲しいです。(小5:ひろみ)
だいぶ前のことですが、ツバメが学校の体育館出入り口のひさしに、巣作りをしたことがありました。その時の校長先生が朝会で「ツバメが学校を選んで巣作りを始めたのは、みんながカラスやネコの敵から守ってくれると信じているからです。だから、静かに見守ってあげましょう。」と話してくださったのを思い出しました。ひろみちゃんもみんなも、大きな声を出さないよう見守ってくれていたのですね。
ツバメのことをもっと知りたくて、図鑑で調べてみました。ツバメのオスとメスは、自分たちが作った巣の場所を覚えていて、次の年、巣があった場所に戻ってくるのですって。カラスにこわされた巣は、修理してまた使うとも書いてありました。人間の近くにいれば、カラスなどの敵におそわれにくくなることを知っているのですね。
だけれど、敵のカラスも子育てをするために食べ物をさがしていたのでしょう。おそわれたツバメは、かわいそうだけれど生きていくためにしかたのないこともあります。自然界のおきてのようなものだから。でも、ツバメの親鳥は、来年もきっと来ると思います。ひろみちゃんもみんなも楽しみに待っていてあげましょうね。
佐々木教子(東京都北区立なでしこ小学校教諭・子ども支援士)