#キッズ&ヤング
頭がいいってどういうことですか?
お兄ちゃんは、算数、国語のテストの時にいつも100点とかとっていて、ママにいつもほめられています。「お前は頭がいいなあ」って。パパもお兄ちゃんに言います。ぼくは、あまり100点をとれたことがありません。ぼくは頭がよくなりたいです。頭がいいってどういうことですか?(小3:ゆうき)
ゆう君はどうしてそう思ったの?
友だちどうしで「あいつ、頭がいいな」とか言ってるのね。その友だちは算数や国語がどれもよくできるのね。えっ!パパもママも「100点とれ」とか「90点とれ」とか、「もうちょっとがんばれ」とか言うんだね。
ところで、ゆう君は何が得意なの?
体育が好きなんだね。すごいね、身体を動かすのが好きなんだ。絵を描いたり、工作を作ったりも好きなんだね。たしかに100点とかは、絵や工作にはつかないけれど、好きなことがあるゆう君は、今に友だちから「お前、いいなあ。得意なことがあって」って言われる時が来ると思うよ。
私の知っている子のお話をします。
その子のお兄ちゃんは、いつも算数、国語で満点とったりして、自分はいつもお兄ちゃんにかなわない、ダメだと思っていたんだって。ある時、ぼくもがんばるぞ!と、もうれつに勉強したら、なんと、今まで以上の点が取れたんだって!
その時、ぼくもやればできる。それにお兄ちゃんは、体育や図工はぼくにかなわないじゃない。ぼくは、ぼくの好きなことをがんばればいいんだと思うようになったんだって。
「ウサギとカメ」のお話、知ってるよね?そう、そう、足のおそいカメがウサギより先にゴールする話。カメは、ゴールまであきらめなかったんだね。
頭がいいっていうのは、「最後まであきらめない人のこと」だと、私は思うの。勉強でも、分からないことがあった時にも「逃げないで、がんばって分かろうとする人」のことなんだと私は思うの。
昔の人はあきらめない人に、エールを送っているよ。そうだね、ことわざ辞典で見つけてみようか。
- 「雨だれ石をうがつ」 小さな雨だれが穴をあけるまであきらめないって言う意味なんだね。
- 「愚公山を移す」 コツコツと土を運んで山を作ってしまった話ね。
- 「ローマは一日にならず」も「千里の道も一歩から」も、同じ意味だね。
まだまだ探せると思うよ。何だか楽しくなってきたね。
そうやって、がんばっているゆう君はきっときらきらと輝いていて、すばらしい!
私も、いっぱい応援してあげたいな。
川ア 佳子(こども支援士)